「長引く咳」で悩んでいませんか?
その咳が、かぜによるものだと思っている方は要注意です。
咳が長く続く場合は、様々な病気が咳の原因とされていますので、その原因、治療方法について学びましょう。今回は咳を主症状とする多くの病気の中から普段元気に過ごしている皆様がかかりやすい「咳喘息」 をとりあげて解説します。
 

    咳の原因とされている病気はとても多くの病気が存在します。その診断には、咳は空咳か?痰(たん)を伴う咳か?痰を伴う場合は痰の色はどうか?発熱や呼吸困難を伴うか?などを手掛かりに診断していきます。
咳の原因となる病気を詳しく知る


   
1. 好発年齢は20〜40歳代ですが、高齢者に発症することもあります。
2. 花粉症やアトピー性皮膚炎、小児喘息、じんま疹などの既往症のある人がかかりやすい病気です。
3. 病気の原因は気道のアレルギー性炎症と考えられており、ハウスダスト、ダニ、カビ、花粉などによることが多いのですが、原因がわからないこともあります。
4. 「喉がイガイガする」「喉がくすぐったい」「喉に痰がへばりついた様な感じがする」など喉に違和感があり、咳がこみあげてきます。
5. 布団に入った直後や早朝に咳が出やすい。
6. 季節の変わり目、梅雨時、台風シーズン、特に風邪をひいた後に咳が長引くことが多いので 「風邪がいつまでも治らない」「風邪をくりかえす」と考えて風邪薬や咳止めの薬を服用しても咳が止まりません。
7. 咳が出るきっかけは冷気、暖気吸入(エアコン)、電車に乗った時、会話、電話、タバコの煙、香水、雨天などで、ひどい時には咳が頻発するため会話も困難になります。
8. 気管支喘息と病名は似ていますが、咳喘息の症状は咳だけで、激しく咳込むことはあっても、気管支喘息のようなゼイゼイ、ヒューヒュー音(喘鳴)や呼吸困難はありません。従って、窒息するような危険性は全くありません。
9. 胸部X線写真は正常で、聴診でも雑音は聞こえません。
10. ステロイド吸入薬や気管支拡張薬が有効です。

ステロイド吸入薬が良く効きますので、第一選択薬として診断後早期からアドエア、シムビコート、オルベスコ、パルミコートなどを吸入します。ステロイドというと副作用を心配される方が多いのですが、ステロイドを吸入で用いる場合は血液中に殆ど吸収されませんので、内服で長期使用する場合と異なりステロイド薬による副作用はありません。安心して使うことが出来ます。
その他、必要に応じて長時間作用型β刺激薬(セレベント、ホクナリンテープ)やテオフィリン薬(テオドール、テオロング)、ヒスタミンH1受容体拮抗薬(クラリチン、アレジオン)ロイコトリエン受容体拮抗薬(シングレア、オノン)などを使用します。気道のアレルギー性炎症は、徐々に改善しますので一般的に咳が完全に止まるまでに2週〜1か月間を要します。





1. 空咳か? 痰を伴う咳か?
2. 痰を伴う場合、痰の色はどうか?
3. 発熱や膿性痰などの感染症状を伴うか?
4. ゼイゼイ、ヒューヒュー音(喘鳴)を伴うか?
 
5. 急性発症か? 慢性か?
6. 膠原病や免疫不全などの基礎疾患はないか?
7. 咳の出る季節はいつか?
8. 咳が頻発する時間帯は?
※ 一言で「咳」と言っても、色々なの病気の可能性があります。正しい診断と治療で、毎日の健康維持につとめましょう。


 

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